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企業倒産の70%は販売不振。マーケティングは倒産を防ぐ
中小企業の倒産原因の70%が「販売不振」
企業が倒産する、というのは非常に悲しいことです。中小企業の場合、個人資産が担保にとられていることもあります。社員は働く先を無くします。
倒産は、企業が絶対に避けなければいけないことです。
しかし、誰もが倒産したくて倒産するわけではありません。ではなぜ倒産するのでしょうか?
中小企業庁が、毎年「中小企業の倒産原因」を公表してくれています。こちらです↓
私はこの数字をずっと追っているのですが、毎年ほぼ変わらず、最大の原因が「販売不振」すなわち「売れない」ことです。
早速ですがデータをご覧ください。このデータを私がグラフ化したものです。
オレンジ色の部分が「販売不振」です。「販売不振」が占める割合が圧倒的に多いことがわかります。
数字はこのようになっています。
%で見ても、2014年~2020年までの7年間の合計で、ぴったり70%です。ちなみにこの割合は年々増えており、2020年で見ると73.7%、ほぼ3/4が「販売不振」となっています。
他の原因はわずかですし、それも結局は「販売不振の結果」として起きること、として起きるようなものです。
そして、企業が倒産する原因は、基本的には「キャッシュが回らない」ということです。売上が上がり、その回収さえ出来ていれば、他はひどい状況だったとしても生き延びることくらいはできる、ということです。
倒産する主な原因は、「販売不振」すなわち「売れない」からです。
だからこそ「マーケティング」が重要になる
「販売不振」を起こさないためには、「売上が上がるようにする」ということが重要です。当たり前です。
マーケティングとは、お客様の「買いたい」を作り、商品・サービスを売れるようにするための体系的な方法論です。「営業」もマーケティングの一部です。なぜなら営業も「商品・サービスを売れるようにする手段」だからです。
だからこそ、「倒産」させないためにマーケティングが重要になるんです。
逆に言えば、マーケティングがきちんとできている会社は、「販売不振」による倒産が起きないはずなんです。
中小企業の倒産原因の7割が「販売不振」なのですから、中小企業にこそマーケティングが必要ということになりますね。
しかし、多くの中小企業が(もしくは大企業も)、マーケティングがうまくできずにこれだけ倒産しているわけです。
きちんとしたマーケティングが広まっていけば、倒産の7割は防げるんです。私の父も中小企業経営者でした。そして私も、です。倒産する、ということは、家族の人生も左右しかねない問題だということを身にしみてわかっています。
だからこそ、きちんとしたマーケティングを広めたいんです。このサイトは、まさにそのために作られています。
マーケティングと言うと、カタカナばかり出てくる難しいことのように思われるかもしれません。それがおそらく中小企業がマーケティングを敬遠する理由の1つです。
しかし、マーケティングはそれほど複雑なものではありません。要は「お客様の買いたいを作る」ということです。それに、そもそも私たちは日常の購買行動で、マーケティングに参加しています。あなたが今日何かの買い物をしたのなら、その背後には「売り手のマーケティング」があります。あなたはそれを「買い手」(お客様)として評価しているわけです。
このサイトには、平易な言葉できちんとしたマーケティングやマーケティング戦略を解説した記事が多くあります。これからもどんどん増やしていきます。事例も多くあります。
マーケティングの入り口としては、まずはこちらをお読みいただくと良いかと思います↓ マーケティングの基本的なポイントはこれでおさえていただけるかと思います。
さらに、経営者の方などは「戦略」が大事かと思いますので、こちらをどうぞ↓。
この2本の記事をお読みいただくと、さらにマーケティングという考え方の先に進んでいけるかと思いますし、この2本の記事のロジックが最終的に「帰ってくるところ」となるかと思います。
あとは実戦していただき、ぜひマーケティングを身に付けていただければと思います。