独自資源とかけて冷蔵庫の中身ととく

そのココロは……???

主婦が「参考にしたいレシピ」は、「冷蔵庫内の食材を活用するレシピが64%で1位だそうです。「レシピを入手したいと感じるとき」の2位も「冷蔵庫内の食材を活用したいとき」とのこと(日経MJ 2011/9/7 P.2、ドゥ・ハウス 調べ)。

スーパーに買い物にいかず、冷蔵庫の中のものを使って「ありあわせ」で料理を作るときに、レシピが欲しいと思うわけですね。ちなみに、「買い物に行くとき」は、8位とあまり高くありませんね。意外です。というか、買い物に行くときは、とりあえずスーパーに行って、野菜、肉、と一通り揃えればいいので、わざわざレシピはいらない、ということでしょうか。

ポイントは、

○スーパーに行く時間が無いときには、冷蔵庫内の食材を使う
○スーパーに行く時間があるときには、食材を仕入れる

ということです。私も料理をしますが、料理をされる方にとっては、当たり前でしょうね。

さて……

「独自資源」の活用方法も同じです。

独自資源の蓄積・育成には、一般論として3~5年以上はかかるでしょう。人財育成、などとなると、10年近くかかるかもしれません。

すると、独自資源を蓄積・育成する時間がない場合には、独自資源の短期的な活用を考えることになります。ここでいう「短期」は、3~5年以内くらいです。独自資源を蓄積・育成できなければ、つまり、スーパーに買い出しに行く時間がなければ、今冷蔵庫の中にある食材(=既存の独自資源)を使って料理をするしかありませんね。

しかし、独自資源を蓄積・育成する時間がある、長期的な戦略構築としては、この「冷蔵庫の中にあるもの」(=既存の独自資源)だけを使わなければならない、という枷が外れます。食べたいもの(=実現したい戦略)を作るにあたって、冷蔵庫の中に無い食材(=独自資源)があるのであればスーパーに買い出しに行けば(独自資源を蓄積・育成すれば)いいわけです。

戦略構築においては、このように「独自資源を蓄積・育成する時間があるか」という時間軸が重要な制約要因になります。

「料理」は、1つのプロジェクトマネジメントであり、料理がうまくできる人は段取り上手なので、仕事もうまくできますね。

と言いつつ、私の場合は、いつも「ありあわせ」で、「困ったときの炒め物」ばかりで全然レパートリーが広がらないんですが……

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