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2009-03 実戦マーケティング思考 発売記念号
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■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.054 2009/03/26
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
★売れる思考法・発想法はスキル。体系化された「スキル」があれば
売れる思考・発想ができる!
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◆実戦マーケティング思考 発売開始!
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マーケティングの思考法・発想法の決定版 発売!
今週から「実戦マーケティング思考」発売!
佐藤義典はどうやって「売れるアイディア」を出すのか?
「実戦マーケティング戦略」のツール、マインドフローや売上5原則
はどのように考え出されたのか? その背景は何か?
私の「強み」は、もちろん
「実戦的なマーケティングコンサル」
「使いやすい理論体系」
だと自分では思っています。
では、そのような強みの源泉である「独自資源」は何でしょうか?
どのように考えるか、その「思考・発想法」が佐藤義典の独自資源で
す。
今回の本は、その「独自資源」を大公開しました。
今日からは、その「実戦マーケティング思考」特集。
拙著「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」(「ドリルを売る
には穴を売れ」)などのヒロイン、売多真子(うれた・まこ)ちゃん
が、オフィスで次作を執筆中の私のところに突然来社……。というこ
とで、バーチャルインタビュー、開始!
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◆佐藤義典vs売多真子 対談編 開始!
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「ぴんぽーん」と突然東京・千代田区某所のストラテジー&タクティ
クスのオフィスのインターホンが鳴りました。
「この忙しいのに、アポ無しで来るヤツは誰だ?」 と思い、インタ
ーホンに出ると……
佐藤:はい、ストラテジー&タクティクスです。
真子:あ~、佐藤先生、ごぶさたで~す。アナタの真子で~す♪
佐藤:……がちゃん(インターホンを置く音)
ぴんぽーん、ぴんぽーん
佐藤:……何だよ……
真子:先生、ひど~い! せっかくこんな可愛い女の子が来てあげた
っていうのに……
佐藤:アポ取ってから来いっつーの。忙しいんだよ……わかったわか
った、もう……厚かましいのは作者に似たのか……
がちゃりとドアを開け……
真子:佐藤先生、ごぶさたしてます♪
佐藤:あのさ……今すっごく忙しいんだけど。次作の執筆で。
真子:え!? 先生また書いてらっしゃるんですか? 「実戦マーケ
ティング思考」を出版されたばっかりなのに?
佐藤:そう。「先生」じゃなくて、佐藤さん、でいいからね。で?
真子:で? って、こんな美人がわざわざ来てあげたのに……、何で
そんなにイヤそうなんですか?
佐藤:……相変わらず自意識過剰だな……それも作者似か……
真子:うちのレストラン、「そーれ・しちりあーの」のケーキ、こん
なに持ってきたんですけど……
佐藤:おお! すげー。わーい。じゃあ入って入って♪
真子:私よりケーキの方がいいっていうのね……
佐藤:当たり前じゃん。
真子:もう……まあいいや。じゃあ、おじゃましまーっす。
佐藤:とりあえずケーキにはエスプレッソだな。全自動だけど、結構
おいしいよ。真子もエスプレッソでいいね?
真子:はい、ありがとうございます♪ あ、ドピオ(ダブル)でお願
いします♪
佐藤:はいはい……ボタン押すだけだからいくらでも飲んでいいよ。
真子:今日は、佐藤さんの新刊、「実戦 マーケティング思考」につ
いて真子がインタビューしちゃいます!
佐藤:あー、そういうことね。もぐもぐ。ずず。うまい。
真子:あ、ずるい、もう食べてる……私もいっただっきまーす♪
あ、ホントだ、エスプレッソおいしい。
佐藤:だろ?
真子:うちの店のには敵わないけど♪
佐藤:当たり前だ。イタリアンレストランのエスプレッソが家庭用全
自動マシンに負けてどうすんだよ……
真子:まあとにかくインタビュー、始まり始まり~
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◆マーケティング思考 とは?
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真子:そもそも何でこの「実戦マーケティング思考」を書こうと思わ
れたんですか? 今までの理論書とは毛色が違いますよね?
佐藤:真子さ、「販促のアイディアが欲しい!」とか思ったことは、
無い?
真子:販促もそうですし、売れるメニューが欲しい! とか、毎日思
ってますけど。
佐藤:だろ? そういうアイディアが次々にわき出るようになる本。
真子:すごいじゃないですか! 買ってうちの全社員に読ませます!
佐藤:そのくらいの価値はあると思うよ。販促の企画、商品開発、営
業のネタとか、そういうアイディアが出る本。
真子:広告代理店のプランナーさんなんかも欲しそうですね。
佐藤:これがあれば、クライアントに喜んでもらえるだろうなあ。オ
レももっと昔に読みたかった。
真子:今までの本とはその辺のアイディアを出すっていうあたりが違
うんですね。
佐藤:そう。今まで書いた本って、全部理論的にきっちり詰めていく
手法だったよね。その典型が戦略BASiCS。
真子:はい。お客様視点で全体の一貫性をとるんですよね。
佐藤:そう。でもね、弊社のお客様とかに「どうやったら佐藤さんみ
たいに考えることができるんですか?」ってすごく聞かれる。
真子:そりゃそうですよ。私だってそれができればこんな苦労せずに
すみましたけど……で、どうすればできるんですか?
佐藤:マーケティングの思考法は大別して2つね。1つは左脳的に、
論理的に詰めていく思考法。これが今までの本。
真子:じゃあ今回の本は、右脳的な思考の本ですね。それが2つめの
思考法ですね。
佐藤:うん。本の2/3はその辺の、右脳的な発想法。アイディアは
理論だけじゃ出てこない。
真子:アイディアってどうやって出せばいいんですか? うちみたい
なレストランで言えば、新しい料理とか、販促とか……
佐藤:いや、だからそれが書いてある本なんだけど。
真子:読め、ってことですね(笑)。
佐藤:アイディアは「浮かぶ」って言うじゃない? まさに浮かんで
くる。
真子:何も無いところから?
佐藤:その辺の厳密なところはわからないけど、混沌としたネタのス
ープから浮いてくるような感じだと思う。
真子:へえ、面白い表現ですね。
佐藤:それがなんで浮かぶのか、どうすればアイディアが出るのか、
を考えると、あるプロセスで考えていることがわかった。
真子:どんなプロセスですか?
佐藤:そうそう、聞きたくなるでしょ? それをだから今回、体系化
して、言語化・形式知化したわけ。
真子:あー、なるほど~。じゃあこの本を読むと、私も売れる発想が
できるようになるんだ~♪
佐藤:少なくとも今よりはすごくレベルアップするだろうね。
真子:すごいじゃないですか~♪ 私もちゃんと読もっと♪
佐藤:ちゃんと買うように。
真子:は~い。
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◆キーワードは「一貫性」と「具体性」
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佐藤:さっき、一貫性って言ったよな? 戦略BASiCSは顧客視
点で一貫性を取る、って。
真子:はい。何か間違ってます?
佐藤:いや、合ってる。戦略BASiCSで一貫性を取ることはすっ
ごく大事。でもね、それだけだと片手落ちなんだよ。
真子:片手落ち、って? 一貫性だけじゃダメってことですか?
佐藤:一貫性の対になる概念っていうか言葉って何?
真子:一貫性が取れてないってこと? バラバラ?
佐藤:いや、そうじゃなくて。一貫性は、理論的支柱。一貫性の対に
なる概念は「具体性」。具体的にどうか、ってこと。
真子:わかりませーん! 私にわかるように説明してくださいよ~。
佐藤:戦略BASiCSのカギは、例えば強みと顧客が合ってるか、
メッセージは顧客に合っているか、などの一貫性。
真子:はい。その言葉、聞き飽きるくらいに本に出てました。
佐藤:あ、ちゃんと読んでるのね。でもそれ「だけ」じゃダメ。例え
ば「顧客」も、具体的にどんな人、って考える。
真子:あ、それが具体性、ってことですか? 「20代女性」とかじ
ゃ顧客ターゲットとして具体性が無い、と……
佐藤:ちょっと考えてみて。真子のレストラン、そーれ・しちりあー
のが20代女性に来てもらうために何ができる?
真子:20代女性だと、働いているだろうから、仕事帰りに……
佐藤:それ、ホントか? 21歳の女子大生の方とか、28歳の主婦
の方だったら働いてないぞ。
真子:あ、そうか……え? じゃあ働いてない人には……いや、学生
と主婦じゃニーズが違うから……
佐藤:だろ?「20代女性」なんていうターゲットじゃ、粗すぎるん
だよ。具体性がなく、「どんな人」かさっぱりわからない。
真子:だから、何していいのか、よくわからない……
佐藤:真子も20代女性だろ? それでさ、さらに26歳有職女性っ
て言ったって、色々な人がいるだろ?
真子:私みたいな可愛い子とか……
佐藤:無視。同じ会社で働いてる26歳女性でも、仕事の後飲みに行
く人、真っ直ぐ帰る人、習い事に行く人とか……
真子:そっか……それによってうちみたいなレストランに対するニー
ズが違う……
佐藤:そう。だから、「具体性」。ターゲットにしても、強みにして
も、具体的に具体的に具体的に考えるんだ。
真子:あ、それが今までの本であまり強調されてなかった、ってこと
なんですね?
佐藤:してなかったわけじゃないけど、体系的にしなかった。
真子:そっかあ、じゃあ今までの7冊の本全部買った人にも、この本
は新しいんですね!
佐藤:そう。宣伝ありがとう♪
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◆「一貫性」は論理思考、「具体性」はイメージ発想
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真子:一貫性は今までの本でも何回も出てきたからわかりますが、そ
の具体性、具体的に考えるってどうやるんですか?
佐藤:そのまえに、一貫性は、論理的に思考するプロセス、っていう
のはいいかな?
真子:はい、それは何となくわかります。
佐藤:一貫性は、論理的、左脳的な考え方に対応する。だから……
真子:具体性は、右脳的な考え方ってことですか? 感覚的??
佐藤:そうだね。この本では「イメージ発想」って言ってる。左脳の
「論理」「思考」に対して、「イメージ」「発想」ね。
真子:イメージ発想かあ……あ、さっきの顧客ターゲットを具体的に
考えるっていうのも、具体的にイメージする、ってことだ!
佐藤:そう。論理的に「思考」するんじゃなくて、右脳的に「発想」
する。アタマの使い方が違う。
真子:そのアタマの使い方が右脳と左脳ってことですね!
佐藤:うん。厳密には論理思考は左脳だけ、ってことじゃないらしい
けど、世間で言われる右脳と左脳ってことね。
真子:じゃあ別々に考えないといけないんだ……
佐藤:うーん、そうとも限らない。両方必要。右脳も左脳もうまく使
えないといけない。
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◆思考・発想は、身につけられる「スキル」
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真子:私、右脳型だからなあ……
佐藤:いや、論理思考もイメージ発想も「スキル」。スキル、ってこ
とは、後天的に身につけられるってこと。
真子:私にもできる、ってことですね。
佐藤:ある程度まではね。
真子:ある程度ってどれくらいですか?
佐藤:ビジネスで結果を出せるくらい。つまり「売れる」くらい。
真子:それで十分じゃないですか。
佐藤:そうだよ。別に芸術家になろうっていうんじゃなきゃ、誰でも
ある程度はできるよ。
真子:何で私にはできなかったんですか?
佐藤:その「スキル」を知らなかったから。
真子:で、その「スキル」が「実戦マーケティング思考」に書いてあ
るんですね?
佐藤:そう。
真子:そういう本ってあんまり無かったですよね
佐藤:そうだね。アイディアを出せる人は、どうやって出すかは説明
できないんだよね。
真子:何で佐藤さんはそれが説明できるんですか? しかも本を出す
まで……
佐藤:昔は全然できなかったからこそ、今説明できるんだ。
真子:え!?
佐藤:そうだよ。20年前は全然ダメ。10年前で何とかマシ。5年
前くらいからかなりできるようになった。
真子:あれ、売れたま!が2003年からですから……
佐藤:そう。ちょうどそのあたりからできるようになったことに自分
でも気づいた。
真子:進化してるじゃないですか。
佐藤:そう。スキルは後天的に身につけられるっていう実証例。サン
プル数は1だけど(笑)。
真子:そうか、その進化のプロセスがわかるから、説明できるんだ!
佐藤:そう言うこと。自然にできるようになった人には、これは説明
できない。僕らが日本語の話し方を説明できないのと同じ。
真子:じゃあ私もできるようになる?
佐藤:だからそう言ってるじゃない。で、そのできるようになったプ
ロセスを7つのスキルとして体系化して、1冊にまとめたの。
真子:じゃあ、早速その7つのスキルを……
ということで、大分長くなったので次回に続きます!
★書名:実戦マーケティング思考
「論理思考&イメージ発想」スキルを鍛える7つのツール
佐藤義典著 日本能率協会マネジメントセンター 刊
1575円(税込)
詳細はこちら↓
http://sandt.co.jp/shiko.htm
送料無料のアマゾンはこちら↓
http://tinyurl.com/de28vm
*表紙が「実戦マーケティング戦略」とそっくりです。目印は、表紙
の「脳」のイメージ。お間違えの無いように!
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◆今日のまとめ
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★マーケティングの思考法は、後天的に身につけられるスキル!
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■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.055 2009/03/30
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
★まずは右脳を使って論理分解してみよう
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◆実戦マーケティング思考 発売開始!
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★マーケティングの思考法・発想法の決定版 発売!
今週から「実戦マーケティング思考」発売!
お陰様でアマゾンでも、一時期51位まで上がりました。マーケティ
ング・セールス部門では1位になりました。ありがとうございます。
在庫もあるようです。
お読みになった方から早速コメントをいただいています。
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右脳と左脳のやりとりが具体的かつ例示を交えた解説で、とてもわか
りやすかったです。
「右脳と左脳のキャッチボール」とか、「分解は掛け算や割り算もつ
かって」とか、言われることには言われるのですが、この本のように
「ああ、そうやってやるのか!」と感じられるほどの解説はありませ
んでした。
だから、マーケティング本としても役に立ちましたし、思考を鍛える
本としても役に立ちました。
あとは実践ですね^^;がんばります!
————————————————————–
メールありがとうございました。そうなんですよ、右脳と左脳の両方
を使って、と言われても、「どうやって?」ですよね?
実戦マーケティング思考では、それを「具体的に」どうやるかを例を
使って解説しています。ぜひ実践してみてくださいね!
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◆佐藤義典vs売多真子 対談編 その2
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では、「実戦マーケティング思考」特集。
拙著「ドリルを売るには穴を売れ」のヒロイン、売多真子(うれた・
まこ)ちゃんが、私のオフィスに突然来て、インタビューが始まりま
した。今回はその2回目です。
佐藤:前号をまとめよう。マーケティングの2つのキーワードは?
真子:「一貫性」と「具体性」!
佐藤:OK。で、それぞれのアタマの使い方は?
真子:一貫性は、左脳的な論理思考で。それが戦略BASiCSとか
ですよね。
佐藤:具体性は?
真子:右脳的なイメージ発想で、ですよね。で、「実戦マーケティン
グ思考」は、そこに重点を置いているんですよね。
佐藤:そうだね。
真子:で、私でも「論理思考」も「イメージ発想」もできるようにな
るんですよね?
佐藤:うん。ビジネスで結果を出すくらいにはね。得手不得手はある
にせよ、両方とも「スキル」だから、身につけられるよ。
真子:わーい。うちのレストラン、「そーれ・しちりあーの」のスタ
ッフがみんなできるようになれば、すごいですよね!?
佐藤:ある会社の社長からそういうメールをいただいた。幹部の方々
全員に配って、読んでもらってるって。
真子:うちも2、3冊買って、回し読みしようかな?
佐藤:人数分買えって。何回も読んで、下線引いて、書き込んで、や
っと自分のものになるんだ。
真子:そっか……1冊1575円だしね……安いもんだよね。
佐藤:オレ本書くときは、ページ数の制限以外は、全く出し惜しみし
ない。MBAとか失敗経験とか、ノウハウ全部つぎ込んだ。
真子:そうだよね……じゃあ注文します♪
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◆マーケティング思考 7つのスキル
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真子:で、サブタイトルにもありますけど、スキルは7つあるんです
よね。
佐藤:うん。無限にあると言えばあるんだけど、すぐ使えて役立ちそ
うなもの7つを選んだ、って感じかな。
真子:7つのスキル、ってどうなってるんですか?
佐藤:こんな感じ
1)論理スキル1:要素分解
2)イメージスキル1:静止画イメージ
3)イメージスキル2:つぶやきイメージ
4)イメージスキル3:動画イメージ
5)論理スキル2:プロセス分解
6)論理+イメージ1:モーフォロジカル・アプローチ
7)論理+イメージ2:数値化&グラフ
真子:論理スキル、っていうのは左脳的な論理思考で、イメージスキ
ル、っていうのが右脳的なイメージ発想、ですよね……
佐藤:まあそりゃ見ればわかるよな。
真子:なんでこんなぐちゃぐちゃな順番なんですか? 全然論理的に
見えないんですけど……
佐藤:そうなんだよ。それはね……右脳と左脳の「やりとり」をした
いから。
真子:やりとり、って何ですか?
佐藤:真子、論理的な思考法の弱点ってなんだと思う?
真子:冷たい感じがします。「その理由は3つあります。1つは…」
って感じですよね?
佐藤:まあそうだね。さっきの2つのキーワードで言うと?
真子:あ……そうか、一貫性に強くて、具体性に弱い!
佐藤:そう。論理的に売れない理由を詰めていくことはできるけど、
具体的な対策に結びつきにくい。
真子:ということは、右脳的なイメージ発想は逆に……具体性に強い
けど一貫性に弱い!
佐藤:そう。アタマにイメージが浮かぶ、っていう人はいる。デザイ
ナーとか広告のクリエーターさん、ってそう。
真子:私もそっちのタイプです。
佐藤:その弱点は?
真子:きちんと論理立てて説明できないんですよ。「何でわかってく
れないの?」って思っちゃう……
佐藤:そうだね。イメージで考えられる人は、論理に落とし込みにく
いんだよね。得手不得手があるもんだ。
真子:そっか……だから両方できないといけないんですね。で、さっ
きの質問に戻って、「やりとり」っていうのは?
佐藤:論理スキルを使ったら、イメージ発想で「具体性」を補完する
し、イメージスキルを使ったら、論理思考で「一貫性」を補う
真子:そっか、交互に使うからこんな変則的な順番なんだ!
佐藤:そう。それは読めばわかる。
真子:最後の「論理+イメージ」のスキルっていうのは?
佐藤:それはね、右脳と左脳を一体的に使うスキル。普通は右脳と左
脳のスキルはそれぞれ別だけど、これに関しては融合できる。
真子:すごいじゃないですか! じゃあそれから伺っていいですか?
佐藤:それはメルマガじゃ無理。本を読んでね。
真子:ぶぅぅ……
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◆左脳的「論理スキル」のメリットその1 説明しやすくなる
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真子:じゃあ、まず論理思考について教えてください。
佐藤:最初のスキルは、「論理分解」ね。まあ普通のロジカルシンキ
ングだよ。モレなくダブりなく、っていうアレ。
真子:私、苦手なんですよね……
佐藤:真子はそうだろうな……でもさ、セグメンテーションなんかは
キッチリ論理的にできないとダメ。
真子:難しそうです……
佐藤:んなこと無い。真子、セグメンテーションって何だ?
真子:お客様を分類すること。
佐藤:例えば?
真子:性・年齢とか。男女と、年代別に分けるとか。
佐藤:それくらいできればいい。それってモレもダブりも無いよな。
真子:あ、そういうこと? それが「論理分解?」
佐藤:単純に言えば、ね。ただ、問題はその分解の切り口。性・年齢
じゃ粗っぽくてダメ、って前号でやったよな?
真子:はい。同じ25歳有職女性でも全然ニーズが違う……
佐藤:だから、その切り口がポイント。イタリアンレストランの場合
は、それより「夜出かけるところ」「食事する場所」だな。
真子:言われればその通りだな、って思うんですけど、佐藤さんのそ
ういう発想がすっと出てくるのはなぜですか?
佐藤:どうしても職業とか性別とかで考えちゃうよな、論理思考だと
さ。だから、右脳と左脳のやりとりなんだって
真子:あ! そうか、それが論理思考の弱点……
佐藤:そう。セグメンテーションの切り口なんかは論理だけじゃ決め
られない。セグメンテーションをする理由は何だっけ?
真子:ニーズが違うから。
佐藤:だからニーズで分類しないとダメだろ?
真子:そうか! ニーズを論理だけで詰めていくのは難しいんだ!
佐藤:そう。だからイメージ発想、右脳的な思考で補う。それは、次
回やろう。
真子:じゃあ論理思考じゃダメじゃないですか。
佐藤:わかんねーヤツだな。両方必要なんだって。だから、右脳と左
脳の「やりとり」なんだ。
真子:論理思考「だけ」じゃダメってことか……でも論理思考をやる
理由があるから、最初に来てるんですよね?
佐藤:そう。論理思考のメリットは大きく3つある。
真子:一つは、さっきの「他人に説明できる」、ってことですね。
佐藤:そう。よくわかったじゃん。「私はとにかくこう思う」じゃ
なくて、整理して、こういう理由でこう、って言える。
真子:なるほど……
佐藤:勘の良い人、アタマのいい人は意外にこれが苦手。自分が一を
聞いて十を知るタイプだと、相手にもそれを期待しちゃう。
真子:あ、ワタシもそうだ♪
佐藤:真子は違うだろ。オマエのは言葉足らずなんだよ……
真子:ぶぅ
佐藤:いや、それはある意味しょうがない。人には得手不得手がある
し、自分の着想、イメージを人に伝えるのは難しい。
真子:だから論理で説明するんですね……
佐藤:イメージをイメージのまま説明する方法はこの後のイメージス
キルでやるけど、まずは論理的に整理する。
真子:モレなく、ダブりなくですね。でもそれってロジカルシンキン
グの本で十分ですよね?
佐藤:そうね。ただ、この本では例をマーケティングに特化してるか
ら、マーケのロジカルシンキングだね。
真子:あ、ちゃんと「強みを絞ってる」んですね。
佐藤:そう。実はこの本は、論理思考、ロジカルシンキングに対する
大きな概念だから、そうする手もあった。
真子:あ、論理思考じゃない! イメージ思考だ! みたいな感じで
マーケティングに限らずに大々的に売り出す、と……
佐藤:そう。それも実はちょっと思ったし、その方がターゲットは広
くなるんだけど、だからこそやめた。
真子:え!? ターゲットが広い方が売れるじゃないですか!?
佐藤:オマエさあ、本当にオレの本読んでるか? それだとオレの軸
がブレるだろ。佐藤義典はあくまでマーケターなの。
真子:そっか……強みを絞って戦うのが戦略BASiCSでしたね…
佐藤:そう。強みもターゲットも絞る、っていう戦略BASiCSの
教えを自分でも忠実に実践してるわけ。
真子:そっかあ……だから「マーケティング思考」なんですね。
佐藤:そう。それ以外の分野については他のエキスパートに任せる。
でも、マーケティング分野では絶対に誰にも負けない。
真子:佐藤さんも戦略BASiCSを忠実に実行してらっしゃるんで
すね……
佐藤:自分でできないことを他人には薦めないよ……今回のマーケテ
ィング思考もそう。
真子:佐藤さんが実際にやってきたこと、と……
佐藤:そう。このスキルがなかったら、真子だって産まれてないぞ。
真子:そ、それは困ります……
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◆左脳的「論理スキル」のメリットその2 モレなく発想できる
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真子:論理スキル、論理的思考法のメリットは3つあるとおっしゃい
ましたが、2つめは何ですか?
佐藤:「論理分解」とは「モレなく、ダブりなく」なんだけど、まさ
にそれ。モレがない、ってこと。
真子:どういうことですか?
佐藤:例えば、売上5原則*。売上は、客数×客単価に分解できる。
真子:それは誰でもやりますよね。
佐藤:そうだね。で、もう1回分解した。例えば一定期間の客単価は
頻度×購買点数×商品単価に分解できるね。
真子:それはそうなんですけど、何で分解するんですか?
佐藤:頻度が下がった場合と、単価が下がった場合で、原因にしても
打ち手にしても全く違うから。
真子:そっか、客単価を上げよう、というと単価向上も頻度向上も入
ってくるから、粗すぎるんですね。
*売上5原則
客数増加
1)新規顧客の獲得
2)流出顧客の防止
客単価増加
3)一定期間内の購買頻度向上
4)1回購買当たりの購買点数増加
5)購買商品単価の向上
売上を以上の5つに分解し、数値化し、アイディアを出す手法。
佐藤:そう。打ち手を考えるときも、「客単価を上げよう」だと広す
ぎて考えにくい。だから分けて考えるの。
真子:なるほど。分けた方がいい、っていうのはわかりました。じゃ
あ何で「論理的」に分けないといけないんですか?
佐藤:論理的に分けないとモレが出るから。極端な話、売上を上げる
のに客数だけしか考えてちゃダメ。
真子:ええ、売上=客数×客単価ですから、両方考えないと……あ!
そうか、モレが無いってそういうこと?
佐藤:そう。客単価を上げようっていう場合も、商品単価を上げるこ
とだけじゃダメでしょ? ダメじゃないけどモレがある。
真子:そうかあ……私、いつもテキトーに考えちゃうんですよ。思い
ついた順に。
佐藤:それは実は相当効率が悪い。売上5原則の順に、「新規顧客を
獲得するには?」「流出を減らすには?」って考えよう。
真子:思いつきじゃなくって、ですか?
佐藤:最終的には思いつきなんだけど、思いつきの範囲を限定する。
頻度向上を考えるときには、それだけを考える。
真子:なんで?
佐藤:人間のアタマって、そうやって分けて考えた方が考えやすいか
ら。「売上を上げる方法を何でもいいから考える」だと……
真子:そっか、広すぎて考えにくいんだ!
佐藤:論理的にモレなく順番に考えていくことでかえってアイディア
は出やすくなる。これは論理分解の大きなメリットね。
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◆左脳的「論理スキル」のメリットその3 数値化できる
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真子:で、論理分解する3つめのメリットは?
佐藤:数値化できるから。客数×客単価、も数値化できるでしょ。
真子:できますけど、それで?
佐藤:いや、それで、って……数値化するんだってば。
真子:えっと、開き直っちゃいますけど、ワタシ、アタマが良くない
のではっきり言ってくださらないと……
佐藤:まず、どの数字が問題なのかわかる。売上が下がった場合、客
数が問題なのか、客単価が問題なのか。
真子:そっか、問題の「原因」がわかるんだ。
佐藤:そう。某有名経営者の右腕の方と話したんだけど、その著名な
経営者の方は、それをすっごく厳しく突っ込んでくるって。
真子:どういうことですか?
佐藤:その経営者の方も、右腕の方もアメリカの某トップスクールの
MBA。売上を分解して分解して、つきつめて考えるって。
真子:へえ……じゃあワタシもやらないと……
佐藤:や、やってないの!?
真子:そ、そんなに驚かなくても……勝さんにも言われなかったし…
佐藤:人のせいにしないように。それ、勝くんが聞いたら怒るよ。
真子:は、はい……すみません……どこがうまくいっていないか原因
がわかるんですね……他に数値化するメリットはあります?
佐藤:効果測定ができる。何かやったときに、うまくいったのか、い
かなかったのかがわかる。
真子:当たり前じゃないですか
佐藤:当たり前だけど、みんなやってないね。マーケティング活動や
る「前」に効果測定まで定義するって、真子、やってるの?
真子:……やってません。
佐藤:やってから効果測定しようとすると、利害関係者から茶々が入
るから、やる「前」に成功の基準とか測定方法を決めておく。
真子:そこまでは、とても……
佐藤:そういうこと。経営にしてもマーケティングにしても、当たり
前のことを当たり前にやるだけ。
真子:数値化、かあ……売上とかは見てるけど……
佐藤:だからそれじゃ粗すぎるんだってば。
真子:どこまで分解すればいいんですか? 売上5原則も、それ以上
まだ分解できますよね?
佐藤:具体的な行動が取れて、効果測定ができるくらいまで。
真子:?? どういうことですか?
佐藤:例えば、「来店頻度を上げる」っていう売上5原則の3番目な
ら、クーポンとかスタンプとか、考えられるでしょ?
真子:あ、そうか。それで効果測定もできますね。
佐藤:そう。行動ができて、その効果測定ができるまで、かな。
真子:それって業種業態によって違いますよね?
佐藤:そう思うんであればアレンジすればいい。ただ、分けすぎると
管理が大変だから、売上5原則みたいに5つくらいかな……
真子:なるほど……
佐藤:で、数字って客観的だからね。誰も文句言わない。っていうか
言えない。そうしないと、声の大きい人の意見が通る。
真子:!! うちのレストランもそうでした……声の大きい人の意見
が通っちゃう……
佐藤:まあ程度問題でしょうがないけど、まずは事実を正確に捉える
ことだね。そのためには数値化。
真子:数値化できないものもありますよね? 人の感情とか……
佐藤:真子さあ、そんなこと言ってたら顧客満足度だって計測できな
いことになるぞ。やり方次第で大抵のものは数値化できる。
真子:例えば?
佐藤:三国志とか戦国時代のシミュレーションゲームだと、武力・知
力を数値化して武将につけてる。諸葛孔明は知力100とか。
真子:……なんかそれイヤ。
佐藤:そうだな、真子の知力は……
真子:ああああ! 言わなくていいです!!
佐藤:はは、自覚してるんだな。
真子:論理スキルについてはこんな感じでいいですか? 具体的なや
り方は本を読んでいただく、ってことで……
佐藤:そうだね。メルマガで説明してたらキリがない。とにかく、論
理思考は入り口としてできないとダメってこと。
真子:私にもできますか?
佐藤:これは身につけやすいと思うよ。
真子:わーい。
佐藤:大変なのは、イメージスキルだね……これは時間がかかる。
真子:じゃあ、次回はそれを伺うことにしましょう!!
佐藤:じゃあ一休みして、エスプレッソ淹れるか……
真子:はい!!
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◆今日のまとめ
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★まずは論理思考を身につけるのは、マーケティングでも同じ。基本
的な論理思考は身につけておこう!
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■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.056 2009/04/02
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
★右脳を使って「イメージ」で「発想」しよう!
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◆佐藤義典vs売多真子 対談編 その3
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拙著「ドリルを売るには穴を売れ」のヒロイン、売多真子(うれた・
まこ)による、バーチャルインタビューの3回目です。
佐藤:まず前回の復習ね。前回の論理思考をまとめてみて。
真子:論理思考の基本は「モレ」「ダブり」なく考えること
佐藤:論理思考のメリットには何がある?
真子:3つありましたよね。まず整理できて、他の人にも説明しやす
くなる。
佐藤:2つ目は?
真子:全体を分解してモレなく考えられて、抜け・モレが無い。だか
ら発想も広がる。
佐藤:OK。最後に3つめは?
真子:数値化できる。
佐藤:数値化できると?
真子:どこがうまく行ってないのか問題の原因がわかるし、対策を取
ったときに効果測定もできる!
佐藤:OK。前号でやったのはそういうことだね。本当はもっと色々
とあるんだけど、あとは本でね。
真子:は~い。
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◆右脳で考える「イメージ発想」
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真子:じゃあ早速論理発想と対になる思考法、イメージ発想について
お聞きしたいと思います。
佐藤:イメージ発想、っていうのはその通り。「論理」に対する「イ
メージ」、「思考」に対して「発想」
真子:論理で考える、っていうのはわかるんですが、イメージで考え
るっていうのは……
佐藤:「考える」って感じじゃないんだよね。イメージ「思考」じゃ
なくてイメージ「発想」って言ってる。
真子:1号目でおっしゃってた、アイディアが「浮かぶ」ってやつで
すか?
佐藤:そう。論理思考は、物事を詰めて考えていくのに適している。
で、論理思考の弱点は?
真子:アイディアが出しにくいこと。
佐藤:うん。イメージ発想は、「アイディアを出す」のに適した発想
法。具体的にどうするか、を発想するのに向いてる。
真子:マーケティング思考のキーワードは「一貫性」と「具体性」。
一貫性が論理思考で、具体性がイメージ発想、でしたよね。
佐藤:そう。論理スキルは事実で検証するとか、思考を「深める」。
イメージスキルは、アイディアを出して、発想を「広げる」。
真子:そうか、両方のスキルで、思考が深まり、発想が広がる……
深く、広くなる、ってことなんですね!?
佐藤:思考は深く、発想は広く。素晴らしい♪
真子:じ、自画自賛してる……真子みたい……
佐藤:真子も自覚はあるんだな……
真子:企画とかプランを出すときって、論理とイメージのどちらかは
できていても、どちらかが抜けてることが多くって……
佐藤:そうなんだよ! この両方ができると、それがすごい企画とか
プランとか商品のプレゼンとかになる。
真子:論理思考はできても、イメージ発想のやり方を言葉にして本に
するって結構難しいですよね?
佐藤:論理思考のプロセスは、割と形式知化、言語化しやすいよな。
真子:そうですね。人間を性別で分けると男性と女性に分けて、とか
年齢で分けて、っていうのはわかりやすいです。
佐藤:イメージ発想は、発想プロセスを言語化するのは相当難しい。
真子:じゃあ本にならないじゃないですか。
佐藤:そうなんだよ。でも、その発想プロセスを論理分解して、具体
例をだしてやり方を示せば、追体験はできるはず。
真子:!! ってことは、論理思考とイメージ発想の両方ができない
と、この本が書けない……
佐藤:当たり前だろ。両方できるから「実戦マーケティング思考」が
書けるんだろうが。
真子:そ、そりゃそうですけど……
佐藤:それに、一番大事なのは論理とイメージの「やりとり」ね。論
理とイメージ両方できるだけでもすごいけどさ……
真子:論理とイメージ、右脳と左脳のやりとりができれば無敵じゃな
いですか!
佐藤:そうだね。論理とイメージの両方ができればトップ10%に、
両方のやりとりができればトップ1%になれるよ。
真子:本当にそう思います!! そうかあ……真子はまだまだなんで
すね……
佐藤:何回も言うけど、論理思考もイメージ発想も「スキル」だから
後天的に身につけられる。
真子:はい、そうですよね!
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◆右脳で考える「イメージ発想」
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真子:それで、イメージ発想って具体的にどうやるんですか?
佐藤:イメージスキルは3つあるけど、最初の1つだけ説明するよ。
真子:最初のイメージスキルは「静止画イメージ」ですけど……
佐藤:その名の通り、「絵」とか「画像」でイメージする。
真子:何をですか?
佐藤:例えば、お客様の絵。真子のイタリアンレストラン「そーれ・
しちりあーの」のお客様の絵を描いてみろ。今。この紙に。
真子:え? は、はい……うちの店のターゲットは……20代後半の
女性ですから……こんな感じですか?
佐藤:それじゃ全然ダメ。髪型は? 髪の毛の色は?
真子:え?
佐藤:だって、髪の毛が黒の女性、茶に染めている女性、ピンクに染
めている女性、それぞれ違うだろ?
真子:た、確かに……黒の人は真面目っぽい感じがするし、ピンクに
染めている人は自由な感じがする……
佐藤:それに、夜行くところも違うだろ? 食べるところも違うって
ことだ。
真子:!! そうか……そういう些細なところに現れるんだ……
佐藤:些細だと思ってるからダメなんだよ、オマエは……
真子:は、はい……
佐藤:あのな、イタリアンレストランにとって大事なのは性別とか年
齢じゃない! 夜に行くところだ!
真子:そ、そうです……あ、そうか、その夜遊ぶところ、っていうの
が何に現れるかっていうと、髪型とか……服装とか?
佐藤:そう。じゃ服は? どんな服だ?
真子:ど、どんな服って……スーツなのか、私服なのか……
佐藤:だ・か・ら……
真子:は、はい……色とかもですよね……
佐藤:女性だから……
真子:女性だから……あ! メークとか!
佐藤:そう。アイシャドーの色とか、つけまつげはしてるのか、とか
そこまで、だ。
真子:アゲハ系ならつけまつげしてる、とかですね……
佐藤:オマエはつけまつげしてるの?
真子:しっつれーな! 私のまつげが長いのは地なんです!
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◆具体性、具体性、具体性、具体性、具体性、具体性、具体性
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佐藤:静止画イメージっていうのはデジカメの写真。画像を拡大すれ
ば全部細かく写ってるだろ。
真子:はい! それを細かく細かくイメージする、ってことですね。
佐藤:そう。とにかく具体的に、具体的に、具体的に、具体的に、具
体的に、具体的に、具体的に……
真子:は、はい……で、でもそうなると、20代後半の女性、なんて
いうお客様像だと、書けないですよね?
佐藤:だから、まずは一人のお客様を徹底的にイメージする。
真子:それ、イメージっていうか、具体的なお客様1人ですよね?
佐藤:だからそうだってば。
真子:あ、あの……想像でなら書けるんですけど、それが本当かどう
かは、確信が持てないんですが……
佐藤:そういう言葉が出るってことは、真子はお客様を見てないって
ことだな。
真子:!! そっか、お客様を見ていれば、具体的な絵が描ける……
佐藤:どれくらいまで具体的にお客様が描けるかどうか、は、真子の
お客様知識のテストでもあるんだ。
真子:い、イヤな手法ですね……
佐藤:はあ? 単純じゃねーか。見てれば描ける。見てなければ描け
ない。それだけ。
真子:そ、それでも、その描いた絵が本当に正しいかどうかはわから
ないじゃないですか!?
佐藤:わかるよ。
真子:そんなこともなげに言わないでくださいよ……一体どうすれば
わかるんですか?
佐藤:あのな……お客様はどこにいる? マーケティングはどこで起
きているんだ? オマエは何を学んだんだ?
真子:マーケティングは現場で起きている……そうか! 店にお客様
がいらしているんだ!
佐藤:そう。常に答えは現場にある。真子が言うとおり、イメージ発
想は「想像」だから、本当かどうかはわからない。
真子:それを現場で検証すればいいんだ!
佐藤:そう。そこで、自分の顧客知識を修正し、膨らませていくんだ
よ。それが「お客様を知る」ってことだ。
真子:そうか……佐藤さんの本、「白いネコは何をくれた?」で智ち
ゃんが「お客様は無機質な存在じゃない」って言ってた……
佐藤:そうだ。お客様は生身の、悩みを持った、生きている存在なん
だよ。それが「26歳女性、仕事は……」で表現できるか?
真子:そうか! そういうライブ感があるのがイメージ発想!
佐藤:オレの言葉でいえば「肌感覚」ね。イメージ発想「肌感覚」に
優れている手法だ。
真子:ね、佐藤さん、これまだイメージスキルその1、ですよね?
佐藤:いや、イメージスキルその1のまだその一部。絵で考えるのは
お客様の絵だけじゃない。もっと有効なのは……
真子:もっと有効なのは……?
佐藤:本に描いてある(笑)
真子:ぶうぅ……はいはい、買いますよ……そっか……これがイメー
ジスキル一つのそのまた一部なんて……
佐藤:だろ? すごいノウハウの塊だぞ。本当に出し惜しみしない。
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◆イメージ発想は本当に学べる
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真子:あれ……じゃあ、私たちってまさか……
佐藤:そう。そうやって産まれた。真子の顔かたち、服装、話し方や
言葉遣い、徹底的に具体的にイメージした。
真子:そうなんだ! ドリルを売るには穴を売れ、ってそうやって書
かれたんだ!
佐藤:だから、このイメージスキル、静止画イメージなんていうのが
実際に可能だってわかったのは真子達のおかげだな。
真子:じゃあ感謝してくださいね~ま・こ・に♪ じゃあ佐藤さん、
こういうイメージ発想が本当にできるんですね
佐藤:当たり前だろうが。できないことの本を書くわけないだろ。
真子:ちなみにワタシのモデルっているんですか? いるんだったら
きっとすっごくキレイな人ですよね、ね、ね?
佐藤:内緒。それはご想像にお任せする。まあ全く無いところからは
イメージは産まれない、とだけ言っておく……
真子:い、意味深な……じゃあ白いネコもそうですか?
佐藤:そう。実直も智子も理香も阿多間も全部そう。まあ阿多間と理
香はオレの分身だからラクだったけど。
真子:あの2人、口悪いですもんね……佐藤さんみたいに。
佐藤:そんなこと真子に言われたくないぞ。でさ、白いネコの本のテ
ーマカラーは黄色だろ? ネタバレは避けるけど。
真子:はい。智ちゃんの服とか♪
佐藤:ドリルのときは白黒だったけど、白いネコのときはイメージが
カラーになった。
真子:!! イメージが進化してるじゃないですか!
佐藤:そう。こういうイメージスキルって進化するんだな、っていう
のが身をもってわかった。だから「学べる」って書ける
真子:すごいなあ……私もできるようになるかなあ……
佐藤:なるよ。しかもカンタンな練習で。
真子:え!? 何をすればいいんですか?
佐藤:毎日現場に出て、お客様を見て、話して、お客様を全身で感じ
るんだ。
真子:そうかあ……答えは現場にあり、かあ……
佐藤:そう。だからお客様に接することだね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆では、セグメンテーションとは、一体……?
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真子:あ、あれ……?
佐藤:どうした?
真子:そうなると、セグメンテーションなんてできませんよね? お
客様の数だけお客様がいる……当たり前ですけど。
佐藤:お、いいポイントだね。で、どうする?
真子:お客様の絵が何百枚も描けちゃいますよ。
佐藤:まあ描けたら大したモノだが、だから……?
真子:だって、セグメンテーションってお客様のカタマリでしょ?
お客様1人じゃカタマリにならない……
佐藤:いいポイントだ。あのさ、セグメンテーションってどうやる?
真子:例えば、男性と女性に分けて……
佐藤:なんでそう分けるの?
真子:……?
佐藤:いいか、それがセグメンテーションをやるときの最大の問題な
んだよ。失敗のモト、って言ってもいい。
真子:え? じゃあどうしたら……
佐藤:それはだな……じゃあ次号で
真子:は~い♪
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◆今日のまとめ
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★イメージ発想は右脳で考える。イメージスキルその1 静止画イメ
ージは例えばお客様の絵を描いてみる。具体的にイメージしよう!
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■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.057 2009/04/06
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
★右脳と左脳のやりとりをしよう!
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◆佐藤義典vs売多真子 対談編 その4
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佐藤義典の最新作、「実戦マーケティング思考」について、売多真子
(拙著「ドリルを売るには穴を売れ」のヒロイン)が私にインタビュ
ー(もちろんバーチャル)する特集、ついに完結!
佐藤:真子、じゃあここまでをまとめて。
真子:マーケティングのキーワードは「一貫性」と「具体性」で、一
貫性は論理思考で、具体性はイメージ発想で考える……
佐藤:で、論理思考は?
真子:論理思考は要素分解みたいに左脳で考えます。売上=客数×客
単価みたいな数値化もポイント♪
佐藤:で、イメージ発想は?
真子:はい、右脳的にイメージで「発想」します。例えば、お客様の
絵を描いてみるとか、具体的に考えるのがポイントでっす♪
佐藤:OK。じゃあ続けていこうか。
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◆論理とイメージのやりとり
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
真子:で、前回からの続きなんですけど……
佐藤:なんだっけ?
真子:もう、ちゃんと「思考」してくださいよ……あの、お客様の絵
を描くんですよね? イメージ発想では、具体的に。
佐藤:あ、そうそう。そうだった。イメージスキルの1つ、「静止画
イメージ」の一つの使い方がお客様の絵を描く。
真子:具体的に髪型まで描くってことだったんですけど、そうすると
一人のお客様だけを描くことになりますよね?
佐藤:そりゃそうだ。
真子:そうなると、お客様の人数分だけ、絵が描けますよね?
佐藤:そうだね。描けたら大したモノだ。褒めてやる。
真子:とにかく、描けたとしたら、どうするんですか? いわゆるセ
グメンテーションとは逆の発想ですよね?
佐藤:どう逆なの?
真子:だってセグメンテーション、って、論理的に人間を男女とか性
別とかで分けるんですよね?
佐藤:そうなんだよな……それがセグメンテーションがうまく行かな
い最大の理由の1つなんだよ……みんなそう考える
真子:みんな、って、真子がでてくる「ドリルを売るには穴を売れ」
でもそう書いてありますよ……
佐藤:そ、そうだっけ? まああれは入門書だから、そう表現せざる
を得なかったけど、ホントは違う。
真子:え!? そ、そんなあ……いまさら……
佐藤:あのさ、セグメンテーションってお客様を分けることだよな?
真子:はい。
佐藤:何で分けるんだっけ?
真子:ニーズが違うから。
佐藤:じゃあニーズで分けようよ。男女とか年齢じゃなくて。
真子:??
佐藤:セグメンテーションの切り口で、なんで性・年齢が最初に出て
くるんだ?
真子:それが一番ニーズの違いを表すからじゃないですか?
佐藤:で、真子のイタリアンレストラン、そーれ・しちりあーのの場
合もそれでいいんだっけ?
真子:前にもやりましたけど、夜に食事に行くかどうかとかが大きい
違いだと思いますけど……
佐藤:じゃあ性別とか年齢じゃなくてそれで切ればいいじゃん。
真子:あれ……? セグメンテーションの軸をその「夜食事に行く場
所」で切る、ってことですか?
佐藤:そう。
真子:そっか……でもどうやって?
佐藤:仮に、そーれ・しちりあーのに来るお客様の絵が100枚描け
たとする。共通点は無いか?
真子:えっと……仕事帰りならスーツを着ていて……
佐藤:スーツの色は?
真子:普通ですよ。男性なら紺色とか茶色とか。
佐藤:ネクタイはしてる? 眼鏡は?
真子:ネクタイはしてる人の方が多いかな……? 眼鏡はあんまりし
てないかも。コンタクトかな? あ、あれ……? そうか!
佐藤:わかった? セグメンテーションの切り口ってこうやって探す
んだよ。
真子:なるほど! 絵を描いて具体化してから、その共通点を探して
行くんですね!
佐藤:そう。それで性別とか年齢が大事な要素ならセグメンテーショ
ンの切り口に使えばいいし、そうでなければ使わない。
真子:そうか!!
佐藤:で、こういう整理に向くスキルは、イメージスキルじゃなく…
真子:論理スキル!!
佐藤:そう。そうやってイメージスキルでやった絵を描く、っていう
のを論理スキルで体系化するわけ。
真子:そうか! 右脳と左脳のやりとりってそういうことなんだ!
佐藤:そう。コロンブスの卵なんだけど、こういう具体的なやり方を
書いている本ってそう無いでしょ?
真子:そっかあ……佐藤さん、ちょっと見直しました!
佐藤:な、ん、だ、って!?
真子:あ、いえいえ、ウソです。すっごく見直しました……
佐藤:そんなにオレのイメージ悪かったのか……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆静止画イメージ←→要素分解
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
佐藤:まあいい。セグメンテーションのやり方の問題は、その切り口
を性・年代から始めて、それで終わっちゃうこと。
真子:それが合っているかどうか、検証してないってことですね。
佐藤:そう。合っているかどうかを確認する必要があることすら気付
いていないことが多いな。
真子:で、でも、セグメンテーションは論理的に要素分解していくっ
て最初に……
佐藤:そうだな。で、その要素分解っていう論理スキルを使ったら、
それは静止画イメージなどのイメージスキルで検証する。
真子:何を検証するんですか?
佐藤:真子、何を聞いてたんだよ……論理思考の弱点は?
真子:肌感覚、現実感が無いこと……そうか! 性・年齢で切って、
現実感があるかどうかをイメージ発想でチェックするんだ!
佐藤:そう。それがやりとり。
真子:じゃあ、逆にイメージ発想をしたら……論理スキルでチェック
するんですよね? イメージ発想の弱点が論理性だから……
佐藤:わかった?
真子:そうか! だから、お客様の絵を描いたら、それを要素分解ス
キルで整理するんだ!
佐藤:そう。その際の整理の分類の基準がセグメンテーションの切り
口になるわけ。
真子:すっごーい。そんなの私が今まで読んだどんな本にも書いてな
かったですよ!
佐藤:できる人は本能的にやってるけど、それが言語化・体系化され
て来なかったんだよね……
真子:そっかあ……セグメンテーションって奥が深いですね……そこ
までやらないといけないんだ……
佐藤:セグメンテーションに限らない。利用場面なんかもそうだ。イ
メージで発想して、それを論理でチェックする。
真子:それが右脳と左脳のやりとりなんですね……その「やりとり」
って、それだけですか?
佐藤:いや、それって例によってたったの1例。本の構成はこうなっ
てるだろ?
1)論理スキル1:要素分解
2)イメージスキル1:静止画イメージ
3)イメージスキル2:つぶやきイメージ
4)イメージスキル3:動画イメージ
5)論理スキル2:プロセス分解
6)論理+イメージ1:モーフォロジカル・アプローチ
7)論理+イメージ2:数値化&グラフ
真子:はい。スキルは7つですよね。
佐藤:このスキルの間で色々「やりとり」がある。ちなみに、右脳と
左脳のやりとりだけじゃなく、左脳と左脳のやりとりもある。
真子:あ、論理スキルと論理スキルのやりとり、ですね。
佐藤:そう。そう考えると、この7スキルのうち、2つでも3つでも
できるようになると、幾何級数的に「やりとり」できるぞ。
真子:まして7スキルを全部使いこなせたら……私の師匠の売多勝さ
んを超えられますね!
佐藤:勝くんも、オレ並とは言わないけど相当使えるからなあ……ま
あ彼に怒られなくはなるよ。
真子:でも、そこまで具体的に書いてくれてるとは……
佐藤:いや、それってたったの一部だからね。本当にすごいのは、6
つめのスキル、モーフォロジカル・アプローチ。
真子:?? 舌噛みそう……
佐藤:これは、右脳と左脳を1スキルの中で「やりとり」する。アイ
ディア出しに魔法は無いけど、あるとすればこれだな。
真子:すっごーい♪ 佐藤さんがそこまで言い切るって、相当自信が
あるんですね。
佐藤:これについてはあるよ。すさまじくアイディアが出る。そして
それを論理的に整理できる。
真子:そ、それは今聞いていいですか?
佐藤:無理。詳細な図解が必要。本に具体的なやり方を書いてあるか
ら、読め。例は缶コーヒーの新商品開発ね。
真子:缶コーヒーの新商品開発かあ……私だったら……アルコール入
りのアイリッシュコーヒーとか?
佐藤:それはそれでいいんだけど、断片的だろ? それをもっと体系
的にやるんだよ。ターゲットなんかも考えて。
真子:このモーフォ……って、有名なんですか?
佐藤:モーフォロジカル・アプローチ、ね。手法自体はたまに目にす
るけど、ここまで詳細に解説した本は世界的に見ても稀少。
真子:じゃあ、佐藤さんのオリジナルなんですね?
佐藤:モトはMBAの教授に習ったんだけど、論理スキルとイメージ
スキルで体系化したところはオリジナル。
真子:じゃあ、MBA直伝で、それに佐藤さんの実戦経験が加わった
んだ!
佐藤:そうなるね。
真子:すっごい楽しみ。私もやってみようっと♪
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆みんなでやってみよう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
真子:ね、ね、佐藤さん
佐藤:なに?
真子:私は右脳型なんですけど……
佐藤:よーく知ってる。で?
真子:一人で全部できないとダメですか?
佐藤:チームでできればいいじゃん、ってこと?
真子:そうなんです。私の同僚の望ちゃんなんかは論理思考が得意そ
うですし……
佐藤:それはいいポイントだ。褒めてつかわす。
真子:わーい♪ って何でそんな上から目線なんですか……
佐藤:とにかくだな、人には得手不得手があるから、チームで分担す
るのは悪くない
真子:じゃあ私はイメージスキル担当♪
佐藤:が、一人でできると効率が全く違う。
真子:な、なんで?
佐藤:だって、他人とやるとコミュニケーションの媒介に言語を使う
だろ?
真子:当たり前じゃないですか
佐藤:自分一人の中でなら、言語は不要。特にイメージスキルは言語
化しにくいからね。
真子:そっか。絵を描く、とかですもんね。あ! そうか、それを自
分のアタマの中で論理スキルにそのまま戻せば……
佐藤:そう。論理とイメージのやりとりが同じ人の中でできれば、す
ごいいきおいで左右のやりとりのサイクルが回る。
真子:そ、そんなことができる人、いるんですか? あ、佐藤さんは
できるんですよね……
佐藤:できるよ、ある程度はね。で、ある程度できればいいんだよ。
みんなできないから。片方はできても、両方は難しい。
真子:そっか……両方ともある程度できれば、個人としてもすっごく
差別化できるってことですね。
佐藤:そう。広告代理店とかコンサルタントの方なら、お客様からご
指名で仕事が来るようになる。
真子:佐藤さんもそうだったんですか?
佐藤:うん。仕事は会社で受けたけど、契約書の中に「コンサルタン
トは佐藤義典のみ」という一文をお客様が入れた。
真子:本当にご指名ですね……指名料は取ったんですか?
佐藤:オマエ、どんな店で働いてるんだ……
真子:あー、佐藤さん、やっらしー。どんな店想像したんですかあ?
美容院だって指名料取りますよー。
佐藤:なんで「やっらしー」なんて思ったんだ、オマエは? オレは
何にも言ってないぞ。
真子:……い、いえ別にぃ。
佐藤:で、販促担当の方なら、お客様にも上司にも喜んでもらえるよ
うなアイディアが出るし、それが論理的に企画書にも落ちる。
真子:私みたいな小さい店の店長なら、メニューとか、集客の手法と
か色々使えそうですね♪
佐藤:そうなんだよ。ビジネスパーソンのアイディア出しには色々使
えるね。
真子:ホントですね。
佐藤:で、真子がさっき言った「チームで」って言うのは、実はその
通りでもある。
真子:やっぱりそうなんじゃないですかあ!
佐藤:そうだよ。違うなんて言ってないじゃん。特に、さっきのモー
フォロジカル・アプローチなんかはチームでやると抜群。
真子:へえ……どんな風に……って、ここじゃ説明できないですね。
佐藤:うん。チームでのやり方も書いてある。
真子:それもうちでやってみようっと。なんかいっぱい宿題が増え
ちゃいましたね♪
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆壁紙プレゼント中!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
真子:佐藤さん佐藤さん、最後に……プレゼントがあるんですよね?
佐藤:うん。大したものじゃないけどさ。
真子:どういうのですか?
佐藤:こういうスキルって、日頃意識さえすれば結構できるようにな
るんだよ。複雑なもんじゃないしね。要は意識の問題。
真子:使えば使うほどうまくなりますよね、何でも♪
佐藤:そう。だから、いつでも意識してもらえるように……パソコン
のデスクトップ壁紙を作った!
真子:この7つのスキルのですか?
佐藤:そう。これね。壁紙は2枚ある。このURLをIEなんかのブ
ラウザにコピペすると、画像が出てくるはず。
真子:これ、どんなパソコンでも使えますか?
佐藤:サイズが1024×768っていう標準的なサイズだから、ま
あ使えるんじゃない?
真子:へえ……じゃあ私のパソコンにも入れて……あ、会社のパソコ
ン全部これにしようっと。
佐藤:そうだな。と言っても、本を読まないとこの壁紙だけじゃ何の
ことかわからないだろうけどな。
真子:はーい。ちゃんと読みますよ。あ、あとこれ、印刷して手帳に
挟んでおこうっと♪ そうすれば電車の中でも読める♪
佐藤:……
真子:ど、どうしたんですか?
佐藤:い、いや、進歩したなあと思って、ちょっと驚いた。
真子:し、しっつれーねー。真子だって……あ、もうこんな時間!
佐藤:え……? うわっ オレ、忙しいんだった。
真子:真子に見とれちゃったんですよね~
佐藤:いい加減にしろ。そんなこと言ってると次回作で……
真子:え? そっか、来たとき本書いてるっておっしゃってましたよ
ね……まさか……私たちの本?
佐藤:そう。ドリルを売るには穴を売れ、の続き。読者の声にお答え
して、ついに続きが出る予定
真子:えええええーーーー、そうなんだあ!
佐藤:真子にもまた活躍してもらわないとな。
真子:まさか、この本もまた……
佐藤:そう。論理とイメージのやりとりをしながら書いてる。特に、
動画イメージをメインに使ってる。
真子:いつ出るんですか?
佐藤:さあ……5月か6月には出るかなあ……?
真子:なんでそんなに何冊も書けるんですか?
佐藤:だから、こういう7つのスキルを効果的に使えるから。スキル
を使えば、効率的にできるようにもなる。
真子:そっか……私も頑張って、小説書けるようになりたいなあ……
佐藤:オレにできたんだからできるんじゃないかな。誰にでも。あと
は熱意と慣れだと思うよ。
真子:はい! 今回はありがとうございました!
佐藤:こちらこそ。真子も頑張れよ。ちょっとこれから大変なことに
なりそうだぞ……
真子:え、そ、そうなんですか? ね、ね、佐藤さん、そろそろ私に
もカレシを作って欲しいんですけど……
佐藤:そんな余裕がある状況じゃないみたいだけどな……
真子:えー、そんなあ……あ、表紙が「図解 実戦マーケティング戦
略」にソックリですので、お間違えの無いようお願いします♪
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆今日のまとめ
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★右脳と左脳をやりとりしよう! まずは個人で、次はチーム全体で
できるようになろう!
壁紙はぜひご覧になってみてください。
http://tinyurl.com/d6h7gj
http://tinyurl.com/c2gcu6
これでうまく行かなかったら、こちらからどうぞ。